2月16日
しばらく天井を見上げながらうとうとしていたのを覚えているが気づくと朝だった。 看護師さんは二人いた。一人は看護師Wさん。おしぼりを配っていたが私にはくれなかった。なんで?しかもゲホゲホ咳もしていた。風邪をひいたのかな?とりあえず昨日写真を撮る約束をしたので、その写真を乗せる私のブログを見てもらおうとアドレスを紙に書き渡した。「調子がよくなったら見ます。」やはり具合が相当悪いらしい。何日か待とう。 朝食のあと採血。看護師長代理さん。刺すのを少し失敗したらしく「すみませんちょっと痛かった?」言われなくてはわからないくらいでしかなかったので前々平気。でも、針を刺すのはやはり痛い。その後レントゲンを撮りに行く。今回は正面と横の2カ所から。この間のボーズの印象の悪いお兄ちゃんではなかったのでよかった。しかし、今日も別の患者さんには彼らしい接し方をしていた、。坊主頭の彼自身悪気は無いのだと思う。しかし、自分が世界の中で生かされていると言う自覚が無いのだろう。誰か上司にこの態度を直すよう注意するものはいないんだろうか。病院自体の体質が疑われる。このレントゲンの受付もなんだか無愛想。忙しさに負けるな!!一生懸命やっているスタッフに申し訳ないじゃないか!!長年(約20年)一人一人のお客様に精根尽くして接して来たつもりの煩悩にはあの態度は許せない。自分の会社には絶対いてほしくないタイプだ。うちの社員なら注意するし、治らなければやめてもらうだろう。 少々興奮気味になったが、病室へ帰る前に図書室によってみる。 ここには有料のインターネット専用端末が置いてあり久しぶりに自分のページを見た。看護師Wさんが見てくれたときにコメントを残してもらうようにも投稿して来た。ついでに医学関係の本(運動障害)と看護師の介護方法の本も見て来た。この看護師の本の中に患者との接し方や話し方が書いてあった。 接し方 1、患者が話すことに反論せずありのままを受け入れる。 2、患者の不安や訴えの言葉をそのまま用いて質問を繰り返し患者が本当に言いたいことや問題を探る。 3、患者が気付いていないその態度や諸条件から推測できることを患者に確かめる。 同じ病室にもいろんな症状、性格の方がいた。時には怒りを表に出してしまう方もあったが決して反論はしていなかった。また、そのようなことからも患者の病状に対する不安もわかるのだろう。私の場合は不安だと無口になるが、元気になってきた今では看護士さんもっと話しかけてくれー。もっとかまってくれー。忙しそうな看護師さんを指をくわえて見ているでけでは寂しいよー。と思う。 話し方 1、ゆっくりはっきり発音する。 2、専門用語をむやみに使わない。 3、要点を押さえ長々話さない。 4、断定的な言い方はしない。 5、尊敬の念を常に忘れない。 すぐ前にも書いたが3、に関しては患者が元気になってくると長く話したいものだ。(私だけ?) こちらの看護師の皆さんは本当に忙しそう。今月からこの病院のシステムが変わったせいもあるのか、同じことを2度3度聞かれることもある。時間も良く遅れる。少なすぎるように見える人数とこのようにまだ確立されていないであろう労働環境のもとよく頑張っていらっしゃる。 願わくば上記のようなことが、仕事だからするのではなく、心からしてもらっていると患者側からは感じられたい。”博愛の精神”こちらの病院の標語になっている。煩悩の世界では”慈悲”とでも言おうか。看護師さんにもよるが見返りを求めない”慈悲の心”がもう少しあれば少しくらいのことは患者は許せよう。当たり前かもしれないが大部分の方は”仕事”をしているように見える。 こんなことも思いだした。 菩薩の自他行である六波羅蜜の一つ布施波羅蜜の中にある”無畏施”これは人の悩みや恐れを取り除き安心を与える無財の七施(お金ではない七つの布施) 1、眼施:優しいまなざしで人に接する。 2、和顔施:和やかな明るい顔で人に接する。 3、言辞施:優しい言葉をかける。 4、身施:身を以て布施する。手助けをする。 5、心施:心の底から人を思いやる慈悲心を施す。 6、ショウ座施:お年寄りや病人に席を譲るような行為。(お詫び:ショウの漢字は”妝”の右側の女が木の字です。) 7、房舎施:困っている旅人に一夜の宿を提供するなど。(昔はお遍路さんなどに対して行われていた。) 心から。見返りを求めない。なかなかこれは出来ないが、理想はわかっておいた方が良い。最初だけ気をつけていれば自然とできてくるはず。煩悩が言う”仕事”に見えなくなってくると言うか。 『慈悲の熟する時。慈悲して慈悲を知らぬとき仏といふなり。』どこかで見た言葉。 13:00同期の患者Kさん(同じ日に入院したおじさん)との会話が弾み(?)昔話を十分聞かされ(?)時間はあっという間に過ぎた。 16:00看護師Kさんが明日の予定を教えてくれる。 Kさん「○○さんリハビリです。△△さんレントゲンです。煩悩さんは、、、なにもありません。」うぇ〜。思わず次の言葉が出た。 「明日は何したらいい?最近元気になったのはいいけど看護師さんかまってもらえなくて目の前を素通りしていくだけだから寂しいよ。」愚痴をこぼしていた。 それが話のきっかけになりブログのアドレスを伝え。笑いがもれ、短いながら話しが出来た。少しは欲求が満たされた気分。明日も声かけてみよーっと。お願いだから邪魔にしないでね。 ブログに載せる為の写真を退院までに看護師さんと一緒に撮ってもらおう。 18:30 友人がお見舞いに来た。仲の良い友達なので今までしゃべらなかった分一気にしゃべった。車のこと病院のことなどいろいろ。 撮影はしっかり握手して「こんな感じかな?」とポーズまで決めてくれた。ちょっと手ぶれしてた。撮影は友人。 友人と十分に話しをした後、友人は誰かかわいい子はいないかとナースステーションをのぞいて帰っていった。うらやましい性格だ。 20:30 寝る準備。いつものように闘病記を書きリスミーをもらって、DVDを見て寝る。 2月17日 昨日は気がついたら寝ていた。 もう入院生活が体になじみ夜もぐっすりだ。仕事もはかどるし自由だし退院する頃にはもっと居たくなるのかな?今日も予定はなし。明日も予定はなし。体も順調に回復しているようで、指先の痺れと腰の筋肉痛のような痛みだけ。ビリッとくるような痛みは出なくなった。 朝、回診に来たF医師にもそう伝える。 朝食後少しだけ仕事をして、疲れたので横になると昼まで寝ていた。 16:00同じ日に入院したおじさんが遊びに来た。おじさんと話しをしながら看護師さんに写真を撮っていいか声をかけてみるがみんないやがる。やっぱりそんなもんだろう。 看護師Kさんがみんなで一緒にとればいいんじゃないかと言う提案をしてくれた。本当にそうなってくれればよいが、昨日看護師長さんに聞いてくれるといってくれた看護師?さんからは返事なし。今日何度も会っているのにその話題は出ない。口ではそれらしく言うのだが彼女にとってはどうでも良いことなんだろう。忙しそうだし関係ないことをしつこく聞くのも嫌なので、看護師Kさんの話しがダメなら聞くのはもうやめよう。写真!写真!と言っていると変態扱いされる可能性もあるし、、。(自分の欲求が満たされないとすぐ卑屈になるはよくないと反省!!看護師さんごめんなさい。) 同期患者Kさんとの会話は2時間近くに及び夕食の時間が近づいた為おじさんは帰っていった。来週火曜日抜糸した後退院予定らしい。 19:30 歯でも磨いてこよっと。 そうだ、明日か明後日娘たちがくるかもしれない。楽しみだが本当はこの病院、感染症予防の為に10歳未満の子供は面会禁止らしい。でも先週土日曜日には多くの子供が来ていた。 22:00 リスミー飲んで寝よっと。 2月18日 今日は子供たちが来てくれる日。 首の周りと腰の辺りが痒い。傷口が治りかけている証拠なのか風呂に入っていないからか? 看護師さんに聞くと体拭きは明日の予定(3日に1回) 持ってきた孫の手で掻くハズだった背中は全然痒くない。 う〜。首と腰が痒い。 我慢できず首のカラーを外して掻いた。傷の周りから少しずつ近くへ。慎重に慎重に。 きっ、きもちいい〜。 昼頃に子供たちがやって来た。 「パパ首大丈夫?」「いたくない?」「首はもうくっついたの?」もうすぐ3歳の下の娘の言葉。今年5歳の幼稚園児のお姉ちゃんは水でくっつくビーズでウサギさんを作って来てくれた。「パパにあげるんだ」と昨日一生懸命作っていたらしい。娘たちよー。大げさだが家族と言う血のつながりを感じた一瞬。子供たちがうるさいので30分くらいで帰ってしまったが、本当にうれしかった。ありがとう。 今日の残りの楽しみは看護師Wさんと写真を撮ってもらうこと。朝おしぼりをもらったときに今日の夜撮る約束をした。暇ができたら声かけてってお願いしておいた。 、、、、、、。 21:30本当に撮ってくれるのかな?消灯時間はもう過ぎたが、、。 2月19日 昨日11:30までは覚えているがその後夢の中へ。結局、声はかからず、気付いたら朝だった。期待したのが間違い? 6:15 昨日遅くにリスミーを飲んだせいか異常に眠いのと、首の傷が蒸れたのか寝相が悪かったか掻いたせいか首の傷口が少々痛い。ふらふらとトイレへ。 帰って来てまた寝た。 8:00朝ご飯を食べてまた寝た。 10:30同室のおじいちゃん患者Wさん。このかた頻繁にナースコールする。「トイレ行きたいんだけど。」「ベッドに移りたいんだけど。」etc.1時間おきくらいに。 今日はなんと「助手さんにコーヒー買って来てもらいたいんだけど。」だって、、。1階の自動販売機。 暇つぶしに煩悩が行ってくるか。「患者Wさん私が行ってきますよ、暇だし。」お金をもらって好みを聞き、買って来てあげた。「悪いね。」と患者Wさん。 話ついでにおじいちゃん患者Tさんにも声をかける。患者Tさんリハビリの時ほとんど寝たきりだが、早く体が良くなるように毎日ベッドの中で運動している。手がもう少し自由になったらパソコンでネットとメールをしたいと言う。それではと、デジカメで患者Tさんの写真を撮りブログのアドレスを教えて「ネットが見られるようになったらここにアクセスしてくださいね。患者Tさんの写真ものせますから。」 14:00 今日のイベント、体拭きが来た。担当は看護師Wさん。背中だけはお願いして他は自分で拭いていると、患者Wさん「コーヒー買って来て」また看護師さんにお願いしている。目の前の患者?さんも「リステリンがほしい。」と看護師に話している。またも煩悩の出番とばかりに「リハビリついでに私が行ってきますよ。首以外は元気ですから。」 気分転換に、運動に、ちょうど良い時間を過ごした。 今日は良い暇つぶしができた。気分がいい。 良いことをすると良いことがあるもので、帰って来た後に看護師Wさんと念願の写真が撮れた。自分のブサクな顔がにやけているのがはっきりわかる。 看護師Wさん。
by haruikuyoshi
| 2006-02-25 14:46
| 頸椎椎間板ヘルニア
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